説明
埼玉を代表する、夏の郷土野菜「埼玉青大丸ナス」
鮮やかな黄緑色をした、巾着型の大きなナス。それが、埼玉県の誇る郷土野菜の一つ「埼玉青大丸ナス」です。
通常の黒紫色のなすがもつアントシアニン系の色素がなく、形も下ぶくれの巾着型で大きく、1個で一般的な品種3本分ものの重さがあります。皮が比較的厚く、果肉もしまり、しっかりとしていることから、もともとは主に奈良漬け用として栽培されていました。加熱すると果肉がとろけ、食味がよいことから再び評価が高まり、さまざまな料理にも応用されています。
簡単なところでは、輪切りにしてピザソースとチーズをかけて焼くだけ。とろける実とチーズとピザソースの相性が抜群のおいしさです。
県内では「中山道なす」「白なす」とも呼ばれ、奈良漬け以外にも味噌汁や味噌と炒める「あぶらみそ」などとして食されていたそうです。
手間がかかり、徐々に敬遠
埼玉青大丸ナスは、かつては県内で広く栽培されていましたが、現在では一部で栽培されているのみです。その理由は、手間がかかること。
ナスは一般に、風などで実が枝などに当たり傷が付くと、商品にならなくなります。このため、今の多くのナスは、実が擦れにくいよう、実のなる間隔が広くなるよう品種改良がされています。一方の埼玉青大丸ナスは、実の付く間隔が狭いため、実を間引く「摘果」が必須になります。
さらに厄介なのが、長く鋭いトゲ。普通のナスはヘタなどに多少のトゲがありますが、埼玉青大丸ナスは茎や葉にも鋭いトゲが付いており、作業には軍手ではなく、革手袋が必須なほど。自分自身のトゲで、実に傷が付いてしまうのを防ぐためには、葉掻き、芽掻きなどの作業も必須となります。
こうした手間が多く罹ることから、やがて生産する農家は減少していきました。
ときがわ地域の新しいブランドに!互笑会の挑戦
こうした中、新しい直売所のオープンに合わせて、地域のブランド野菜に育てようと埼玉青大丸ナスに注目したのが、ときがわ町の「互笑会(ごしょうかい)」の皆さんです。互笑会のメンバーは、全員60歳以上。町議会議員やサラリーマンなどの勤めを終えたあとに、地域で農業を始めた方ばかりです。
「おらほ(わたし)の畑でつくった青ナス、楽しんでもらいたいなぁ」と、今年も大切に青ナスを育てています。
クラフト柚子ぽん酢は「桂木柚子」を使用!
同梱する「クラフト柚子ぽん酢」は、ときがわブルワリー製。お隣の毛呂山町産の日本最古のユズ「桂木柚子」と、伝統的な製法でつくられた川島町の笛木醤油の「金笛」を使用した、プレミアムなぽん酢です。