説明
懐かしい味 歴史ある薄力粉
農林61号は、70年以上の歴史がある小麦の品種です。埼玉県内でも以前は主力品種でしたが、全国的にも生産量が激減しているため、幻の品種となりつつあります。
小麦の豊かな風味と旨味が特徴で、特にうどんにすると、昔どこかで食べたような、懐かしい味が口に広がります。
うどんやまんじゅうなど、昔から食べられているメニューのほか、スポンジケーキやカステラなどにも向いています。
知られざる小麦処・埼玉県
埼玉県は、県北部を中心に、日本の三大麦作(ばくさく)地帯のひとつに数えられる、全国有数の小麦地帯です。
「朝まんじゅうに、昼うどん」という言葉が農家には伝わっており、埼玉の食文化の中心にはいつも「小麦」があります。
全国に「麦踏み」の技術を伝えた、麦王・権田愛三氏も熊谷市の出身。冬に空っ風が吹く県北地域は、今でも、春~秋は稲、秋~春は小麦を生産する二毛作が盛んです。