説明
さいたま市地域に伝わる、七夕やお盆の飾りである「七夕馬づくり」の体験プログラムです。
1時間半ほどの、田んぼ近くでの体験になります。
●七夕馬とは?
七夕馬は、七夕やお盆の時期に、水路や田んぼなどに生えてくる水草「マコモ」を材料に作っていた飾りです。関東地方では広く作られていたようで、地域によっては稲わらや他の素材で作られるそうです。さいたま市地域では、概ねマコモで作られていたようですが、用水路のコンクリート化などによってマコモが採れなくなり、今ではほとんど作られていないようです。
1対2体の七夕馬を、向かい合わせにして竹竿の上に飾ったり、玄関前の塀や盆だななどに飾っていました。
●会場・塚本郷とその魅力
会場の塚本郷は、さいたま市の西の端、荒川堤外地(堤防の河川側)に位置します。都心から、わずか22kmの位置にあるこの地域は、荒川中流域の原風景が広がる、さいたま市内最後の里山の一つです。
この地域には条理遺構が確認されており、古く奈良時代から水田での稲作が営まれてきました。荒川や入間川の氾濫原では、川が運んだ土が積もった微地形をうまく活かして田んぼが配置され、水路から田んぼ、田んぼから田んぼへと水が流れていきます。
地区内には、古い河川跡や、雑木林などもあります。また、かつて人が住んでいた頃に土を盛って家を建て屋敷林がそれを囲んでいた「水塚(みづか)」の跡などもあります。また、市の指定文化財に登録されている薬師堂や、小さな神社なども残り、かつての集落としての面影を残しています。
そんな環境のなかでは、今もたくさんの生きものたちが息づいています。田んぼと雑木林などが連続してつづく場所にしか生息しないニホンアカガエルや、春に地面を埋め尽くす絶滅危惧種のノウルシ、メダカやドジョウといった、かつては当たり前のようにいた生きものたちが、今も生息しています。
当会では、今年4月より、地域の生産者さんと連携し、里山を様々な形で体験し、「コト」の創出による農の再構築「Re農vation」を目指しています。
詳しくは、こちら→ https://saitama-taberu.org/tsukamoto/
●概要
開催日時:2022年7月30日(土) 8:30~10:00
開催場所:塚本郷・神子田体験田んぼ
参加費:大人1,000円、子ども(小学生)700円
主催:一社)埼玉を食べる
申込み〆切:2022年7月28日(金)
詳しい集合場所などは、お申し込み後にメールにてお知らせいたします。